国連総会は2026年9月4日、広く使われているメルカトル図法の世界地図ではなく、大陸の実際の面積により近い地図の採用を促す決議を採択しました。
推されている代表例が、イコールアース図法です。
日本を含む164カ国が賛成した、との報道があります。
本記事では、何が採択されたのか、メルカトル図法で何が歪むのか、面積の違いを体感できるサイトまでまとめます。
記載は2026年9月5日時点の報道に基づきます。
いま分かっていること(9月5日時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いつ | 2026年9月4日、国連総会で採択 |
| 何をしたか | 実面積をより正確に表す世界地図(イコールアース図法など)の普及・奨励を促す |
| 投票 | 賛成164カ国(日本を含む)。反対は米国のみ、棄権6カ国、との報道 |
| 拘束力 | 法的な強制力はない、との報道。加盟国や国際機関への促し |
| 背景 | アフリカなどが小さく見え、認識のゆがみにつながる、との問題意識。トーゴなどが主導した、との報道 |
教科書や教材の地図が差し替わる可能性がある、と報じられています。
いますぐ全世界でメルカトル図法が禁止された、という意味ではありません。
メルカトル図法で何が歪むか
メルカトル図法は、16世紀に航海向けに考案された投影法です。
航路を直線で扱いやすい一方、高緯度ほど面積が大きく見えます。
欧州や北米は相対的に大きく、赤道付近のアフリカや南米は相対的に小さく見えやすい、と説明されます。
よく出る例えが、グリーンランドとアフリカです。
メルカトルの地図上ではほぼ同じ大きさに見えても、実際の面積ではアフリカの方が約14倍大きい、と報じられています。
「正しい/間違い」というより、用途によって向き不向きがある投影法です。
イコールアース図法とは何か
イコールアース図法(Equal Earth)は、世界地図向けの投影法です。
2018年に提案された比較的新しい図法で、面積比を正しく保つ正積が特徴です。
見た目はロビンソン図法に近く、球形を思わせる湾曲した側面を持つ、と説明されます。
今回の決議で推されているのは、「アフリカなどの実面積が過小に見えない地図」への移行です。
イコールアースはその代表例として報じられています。
面積のズレを体感できるサイト
メルカトル図法の歪みを、国を動かして比べられるサイトがあります。
The True Size Of …(thetruesize.com)です。
左上の検索欄に英語の国名(例: Japan、Africa、Greenland)を入れると、その国の輪郭が地図上に乗ります。
ドラッグして別の緯度へ動かすと、見かけの大きさが変わります。
高緯度へ持っていくと大きく見え、低緯度へ持っていくと小さく見える、というメルカトルの性質が手で分かります。
教科書の話だけだと抽象的でも、ここで一度動かすと「なぜ国連で議題になったか」が腹落ちしやすいです。
これから何が変わるか/変わらないか
変わりうるもの
- 国際機関や教育現場での地図の選び方
- 教科書・教材の差し替え議論
- 「アフリカは小さい」という直感の見直し
変わらない/決まっていないもの
- メルカトル図法の即時禁止ではない
- 航海・一部のウェブ地図など、用途によっては引き続き使われる
- 各国の教科書がいつ・どの図法に変わるかは未確定
米国は反対票を投じた、との報道があります。
決議が思想的で、国際平和に役立たない、との主張があった、とも報じられています。
ここでは賛否の深掘りより、何が採択され、何が強制ではないかの線をはっきりさせます。
まとめ
- 国連総会は9月4日、実面積に近い世界地図の採用を促す決議を採択した
- 日本も賛成。米国は反対、との報道
- メルカトルは航海向きだが、高緯度が大きく見える
- イコールアース図法は、面積比を正しく保つ世界地図の一例
- 歪みの体感は The True Size Of … で国をドラッグすると分かりやすい
- 法的強制力はない。教科書の全面差し替えが決まったわけではない
時点表記は2026年9月5日です。

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